話し合い用パック

パックの使い方

マイクロアグレッションはどこでも起こり得ます。本パックではマイクロアグレッションの例を挙げ、それにより傷つくのはなぜか、どう対応するかを説明します。

これは職場であなた自身、またはあなたの家族が耳にするかもしれないマイクロアグレッションです。

職場にて

シナリオ

こう言われたら…

"Wow, your English is so good!"

「英語が上手ですね！」

ほめ言葉のように聞こえるかもしれませんが、侮辱と考える人もいます。カードの後半では、どうして有害な発言なのかが説明されています。

職場にて

シナリオ

こう言われたら…

"Wow, your English is so good!"

「英語が上手ですね！」

なぜ傷つくのか

英語ネイティブ(白人)には見えず、自分たちとは違うよそ者だと思われていることを示しているから

この発言を無視してしまうと、誰もなぜ有害なのかを学ばないまま終わってしまいます。次のカードでは対応例がリストされています。

職場にて

シナリオ

こう言われたら…

"Wow, your English is so good!"

「英語が上手ですね！」

なぜ傷つくのか

英語ネイティブ(白人)には見えず、自分たちとは違うよそ者だと思われていることを示しているから

職場にて

対応方法

こう対応できる

“Thank you, but what did you mean by that?”

「ありがとう。でもどういう意味で？」
‍

“Why wouldn’t it be, I’ve spoken it for years”

「当然です。もう何年も話していますから。」
‍

“Oh, well yours is too!”

「はあ、あなたも上手ですね！」

話し合いの相手に抵抗がなければ、さらに話し合い用の問いで理解を深めてもらいましょう。

職場にて

シナリオ

こう言われたら…

"Wow, your English is so good!"

「英語が上手ですね！」

なぜ傷つくのか

英語ネイティブ(白人)には見えず、自分たちとは違うよそ者だと思われていることを示しているから

職場にて

対応方法

こう対応できる

“Thank you, but what did you mean by that?”

「ありがとう。でもどういう意味で？」
‍

“Why wouldn’t it be, I’ve spoken it for years”

「当然です。もう何年も話していますから。」
‍

“Oh, well yours is too!”

「はあ、あなたも上手ですね！」

話し合い用の質問

“Why would you think my English would be bad?”

「なぜ英語が下手だろうと思ったのですか？」

AT WORK

SCENARIO

They Might Say

"Wow, your English is so good!"

Why it is Hurtful

It insinuates that in their eyes you don’t look like the what they see as a native English speaker (white) - that you are different and do not belong.

AT WORK

SCENARIO

You Could Say

“Thank you, but what did you mean by that?”

“Why wouldn’t it be, I’ve spoken it for years”

“Oh, well yours is too!”

Discussion Questions

“Would you say this to someone who is white?”

“Why would you think my English would be bad?”

これはひとつのシナリオにすぎず、ほかにも多くのカードを作成してあります。問題の認識と対応に役立ててください。

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カードパック

パック内のカードは公共の場所、職場、学校、プライベートと、マイクロアグレッションに遭遇する可能性のある場所ごとに分類されています。最後のセクションには話し合い用の質問がまとめて掲載されており、家族と人種差別やマイクロアグレッションを討議できるようになっています。
‍

公共の場で

SCENARIO

公共の場で

シナリオ

こう言われたら…

“I’m surprised you speak English!”

「驚いた、英語を話すのですね！」

なぜ傷つくのか

カナダ生まれか否かは関係なく、有色人種はすべて外国人と思われているから

RESPONSE

公共の場で

対応方法

こう対応できる

“That’s a racist assumption -anybody can be an English speaker.”

「それは人種差別的な思い込みです。英語は誰でも話せます。」

“Why would you be surprised? For all you know anyone could speak English.”

「なぜ？誰でも英語が話せるのは分かっているでしょう。」

家族との話し合い

この発言の意図は何だったのかどう受け止められる可能性があるか発言者の意図に関わらず、どんな影響をもたらすか。意図が何であれ、発言が痛みをもたらすことに変わりはない

SCENARIO

公共の場で

シナリオ

こう言われたら…

“Do you work here?”

「ここで働いてる人？」

“Can you get that for me?”

「それ取ってくれない?」

なぜ傷つくのか

白人以外は使用人の身分であり、社会的地位が低いと思われているから

RESPONSE

公共の場で

対応方法

こう対応できる

“I don’t work here. Why would you think I work here?”

「私はここの従業員ではありません。どうしてそう思うのですか？」

家族との話し合い

どうしてこんなことを言われるのでしょう？

職場にて

SCENARIO

職場にて

シナリオ

こう言われたら…

“You are the whitest (black/Chinese/Korean etc.) person I’ve met.”

「あなたは私が今まで会った中で一番「白い」アフリカ人/アジア人です。」

なぜ傷つくのか

白人だけが特別な存在と思われているから

RESPONSE

職場にて

対応方法

まず考えましょう

言い返してもよいものか？そうすると職を失うことになるだろうか。

言い返せる場合

“What about me is ‘white’ to you? and why do you think only white people are like that?”

「私の何が『白い』のでしょう？白人だけがそんなふうに言うのはなぜなのでしょうか？」

言い返せない場合

HR担当者と話し、この件の記録を願い出ます。この発言は露骨な人種差別であり、職場で容認されるべきものではありません。

SCENARIO

職場にて

シナリオ

こう言われたら…

“I don’t like your people, but you are different.”

「アジア人は嫌いだけど、君は違う。」

なぜ傷つくのか

アジア人は全体として良くないが、あなたは例外だと思われているから

RESPONSE

職場にて

対応方法

まず考えましょう

言い返してもよいものか？そうすると職を失うことになるだろうか。

言い返せる場合

“I don’t think you can say that unless you have met every one of ‘my people’.”

「アジア人全員と会わない限りそうは言えないでしょう。」

“What is the big difference between your people and my people?”

「あなたの国の人々とアジア人とは一体どう違うのですか？」

言い返せない場合

HR担当者と話し、この件の記録を願い出ます。この発言は露骨な人種差別であり、職場で容認されるべきものではありません。

学校で

SCENARIO

学校で

シナリオ

こう言われたら…

“I only want a white English tutor.”

「英語のチューターは白人を希望します。」

なぜ傷つくのか

白人のみが教えるに十分な英語を話すと思われているから

RESPONSE

学校で

対応方法

こう対応できる

“What you mean is you need a native English speaker. Remember that any person can speak English.”

「英語のネイティブスピーカーが必要という意味ですよね。白人ではなくても英語は話せますよ。」

家族との話し合い

同じようなことを誰かに対してしたか、言ったことがあるかその人も同じように感じたと思うか

SCENARIO

学校で

シナリオ

こう言われたら…

訂正をしたにも関わらず、教師があなた(またはあなたの子)の名前を間違えたまま発音する

なぜ傷つくのか

教師が生徒の名前を覚えることを大切と考えていないから

RESPONSE

学校で

対応方法

こう対応できる

“Let me teach you how to pronounce my name.”

「発音の仕方をお教えしましょう。」

“My name is pronounced like this: ____. Can you make a note to yourself?

「私の名前は「____」のように発音します。覚えていただけますか？」

“Did you forget my name? It is
pronounced like this ____.”

「私の名前をお忘れですか？____のように発音します。」

SCENARIO

学校で

シナリオ

こう言われたら…

“You’re an Asian fail.”

「あなたはアジア人失格だ。」

なぜ傷つくのか

一人ひとりを個人として扱うのではなく、すべてのアジア人をひとまとめに考えているから

RESPONSE

学校で

対応方法

こう対応できる

“What exactly do you think that means?”

「具体的にどういう意味ですか？」

“Why are you holding Asian people to a different standard?”

「なぜアジア人の基準は別格だと思うのですか？」

この発言について

スタンダードが高いと見られるのは良いことのようにも思えますが、実は人種別にステレオタイプ化している逆差別、いわゆるモデルマイノリティー扱いです。アジア人は良くて他の少数民族は悪い、と言っているようなもので、こうしたステレオタイプな見方はメンタルヘルスやセルフイメージに悪影響を及ぼします。

SCENARIO

学校で

シナリオ

こう言われたら…

“Stay away from him, he might have the virus!”

「近づいてはダメ。ウィルスを持ってるかもしれない。」

なぜ傷つくのか

アジア人はコロナウィルスを持っていると思われているから

RESPONSE

学校で

対応方法

こう対応できる

“You know the virus doesn’t discriminate, and neither should you.”

「ウィルスは人を選ばないでしょう。あなたも差別すべきではありません。」

プライベートで

SCENARIO

プライベートで

シナリオ

こう言われたら…

“Where are you really from?”

「もともとの出身はどこですか？」

なぜ傷つくのか

白人だけがカナダ出身だと思われているから

RESPONSE

プライベートで

対応方法

こう対応できる

“Why are you asking this question to me? Would you ask this to our white neighbour?”

「どうしてそんなことを聞くのですか。白人のご近所さんにもそう聞きます？」

SCENARIO

プライベートで

シナリオ

こう言われたら…

近所の人に、同じ通りに住む別のアジア人と間違えられる

なぜ傷つくのか

その人は人種を理由に、あなたと、あなたと混同しているアジア人を知ろうとしていないから

RESPONSE

プライベートで

対応方法

こう対応できる

“My name is . is our other neighbor, you got us mixed up.”

「私の名前はで、さんは別人です。混同されているようですね。」

SCENARIO

プライベートで

シナリオ

こう言われたら…

“You are too dark, don’t go in the sun so often.”

「色が黒い。あまり陽にあたらない方がいい。」

なぜ傷つくのか

肌の色が濃いのは悪いことで、白い方がよいと言われているから。これはカラリズム(Colorism)の例。

RESPONSE

プライベートで

対応方法

こう対応できる

“My skin is beautiful the way it is.”

「私の肌はありのままがいいと思っています。」

“That is a very outdated thing to say, people can’t control their skin color.

「ずいぶん時代遅れなことを言われますね。肌の色は変えられませんよ。」

家族との話し合い

同じようなことを誰かに対してしたか、言ったことがあるかその人も同じように感じたと思うか

共通する考察点

発言者の意図は何だったのか
どう受け止められる可能性があるか？
‍
意図はともかくとして、影響があったか？(傷ついた場合は意図の良し悪しは問題ではない)

共通する考察点

そう言われた瞬間どう感じたか？
今はどう思っているか？

共通する考察点

その発言によって自分自身に対する考え方が変わったか？

共通する考察点

どうしてそんなことを言われるのか？

共通する考察点

友人が言われていたらどうするか？
‍
あなたが言われていたら、友人はどうすると思うか？
‍
してあげたいができそうもないことは何か？

共通する考察点

友人は全員が同じ人種か？

そうであればなぜか？

人種の違う友達を作るのは難しいと感じているか？

共通する考察点

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話し合い用パック

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パックの使い方

マイクロアグレッションはどこでも起こり得ます。本パックではマイクロアグレッションの例を挙げ、それにより傷つくのはなぜか、どう対応するかを説明します。

これは職場であなた自身、またはあなたの家族が耳にするかもしれないマイクロアグレッションです。

"Wow, your English is so good!"

「英語が上手ですね！」

It insinuates that in their eyes you don’t look like the what they see as a native English speaker (white) - that you are different and do not belong.

ほめ言葉のように聞こえるかもしれませんが、侮辱と考える人もいます。カードの後半では、どうして有害な発言なのかが説明されています。

"Wow, your English is so good!"

「英語が上手ですね！」

英語ネイティブ(白人)には見えず、自分たちとは違うよそ者だと思われていることを示しているから

この発言を無視してしまうと、誰もなぜ有害なのかを学ばないまま終わってしまいます。次のカードでは対応例がリストされています。

"Wow, your English is so good!"

「英語が上手ですね！」

英語ネイティブ(白人)には見えず、自分たちとは違うよそ者だと思われていることを示しているから

“Thank you, but what did you mean by that?”

「ありがとう。でもどういう意味で？」‍

“Why wouldn’t it be, I’ve spoken it for years”

「当然です。もう何年も話していますから。」‍

“Oh, well yours is too!”

「はあ、あなたも上手ですね！」

“Would you say this to someone who is white?”

“Why would you think my English would be bad?”

話し合いの相手に抵抗がなければ、さらに話し合い用の問いで理解を深めてもらいましょう。

"Wow, your English is so good!"

「英語が上手ですね！」

英語ネイティブ(白人)には見えず、自分たちとは違うよそ者だと思われていることを示しているから

“Thank you, but what did you mean by that?”

「ありがとう。でもどういう意味で？」‍

“Why wouldn’t it be, I’ve spoken it for years”

「当然です。もう何年も話していますから。」‍

“Oh, well yours is too!”

「はあ、あなたも上手ですね！」

“Why would you think my English would be bad?”

「なぜ英語が下手だろうと思ったのですか？」

"Wow, your English is so good!"

It insinuates that in their eyes you don’t look like the what they see as a native English speaker (white) - that you are different and do not belong.

“Thank you, but what did you mean by that?”

“Why wouldn’t it be, I’ve spoken it for years”

“Oh, well yours is too!”

“Would you say this to someone who is white?”

“Why would you think my English would be bad?”

これはひとつのシナリオにすぎず、ほかにも多くのカードを作成してあります。問題の認識と対応に役立ててください。

SCENARIO

“I’m surprised you speak English!”

「驚いた、英語を話すのですね！」

カナダ生まれか否かは関係なく、有色人種はすべて外国人と思われているから

RESPONSE

“That’s a racist assumption -anybody can be an English speaker.”

「それは人種差別的な思い込みです。英語は誰でも話せます。」

“Why would you be surprised? For all you know anyone could speak English.”

「なぜ？誰でも英語が話せるのは分かっているでしょう。」

この発言の意図は何だったのかどう受け止められる可能性があるか発言者の意図に関わらず、どんな影響をもたらすか。意図が何であれ、発言が痛みをもたらすことに変わりはない

SCENARIO

“Do you work here?”

「ここで働いてる人？」

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「ありがとう。でもどういう意味で？」
‍

「当然です。もう何年も話していますから。」
‍

「ありがとう。でもどういう意味で？」
‍

「当然です。もう何年も話していますから。」
‍

“Did you forget my name? It is
pronounced like this ____.”